今、三原がおもしろい♪(2)コーヒーの日編

川本町三原地区の北公民館。前回紹介したスープの日以外にも次々に人があつまるイベントがある。(スープの記事はこちら)
月一回開催される「コーヒーの日」だ。その日を楽しみにしている人は実は多い。かくいう私もその一人。一歩公民館に足を踏み入れるとコーヒーとなんとも言えない香りが漂う。
ドアを開けて入ってみるといつもにぎやか。マスターの岡本さんが淹れるコーヒーはサイフォン式。モカマタリ、キリマンジャロ、コロンビアなど本格的なコーヒーが味わえる。
1. 岡本さん
東京都内の喫茶店でマスターを務めた経験がある岡本洋二さん。この地でコーヒーを淹れ続けるのは理由がある。
Uターンし8年が過ぎた頃、三原で地域を盛り上げようとするNPOの人に背を押されるようにカフェを始めた。店の名は「ラボカフェ明るい農村」、ラボつまり実験室という意味だ。
願ったのは様々な感性を持った人たちによっていろいろな試みがなされること。しかし惜しまれながら2017年に閉店。
カフェ開始から6年が経ちカフェのスタッフに町外出身の若者も入り、遠方からも多くのお客さんが訪れるようになっていた。
2.人の流れをつくること
カフェをつないできた岡本さんには願いがあった。人の流れをつくること、そうして地域を紡いでいくこと。ラボカフェを通じ、まさにその流れが出来つつあったと感じていた。
「人の流れは血流と同じで、たとえ毛細血管であっても血液が流れなくなったら、その部分は壊死します」 岡本さんは語る。
そして、今また公民館のサロンで「コーヒーの日」のマスターをしている。「人の流れのある場は絶対に必要。そうした場をぜひ若い人に造って欲しい」と願って。
3.藤原さんと「編み物教室」
「ラボカフェ明るい農村を利用して欲しい、人が集って欲しい」という思いに応えて、カフェで編み物教室を開催していたのが藤原君枝さん。
カフェを訪れる子育て中の若いママ達と自然に交流が生まれ、その様子はテレビでも取材された。
地域の独居の高齢の方が家から出かけるきっかけにもなっていた。そのため、カフェの閉店後は北公民館で活動を継続することにした。編み物好きの方を中心に人が集まり月一回開催している。
※写真中央上で教えているのが藤原さん
4.地域の人が支える北公民館
横田哲夫さんは北公民館の施設管理担当だ。自治会活動に長く関わり高齢化か進む地域を考えるグループに入った。
議論や活動をやっていく中で現在の公民館を支える未来塾主要メンバーとなった。構成員として20名が登録し、若手2名が事務局に入りそれをベテラン5名が各分野を担当し支える体制ができあがった。
構成員の自主企画や協力により活発になった。「こうした活動を今後とも継続していくため若い人たちに積極的に関与してもらい、彼らを育てていけるような仕組みづくりが必要」と語る。
ライター しー
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