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2度の被災から立ち上がろうとする有限会社創修さん

一昨年の「平成30年7月豪雨」で浸水被害にあったオーダー家具・別注家具製作所「有限会社創修」さんが、今年の「令和2年7月豪雨」で再び浸水被害を受けました。今後会社を続けられるかどうかの見通しが立っていないなか、事業再開に向けて動き始めた同社の大谷美希社長に、災害発生時の様子や現在の状況についてお話を伺いました。

 

当日の様子や被災状況は?

「令和2年7月豪雨」、「平成30年7月豪雨」では、江の川とその支流が氾濫し、住宅や事業所の浸水、道路の冠水や土砂崩れなど、甚大な被害を引き起こしました。「創修」さんは工場の近くの川があふれ、「令和2年7月豪雨」では約1m、「平成30年7月豪雨」では約2m40cmの高さまで浸水しました。水害が起きたときの様子を教えていただけますか。

 

―有限会社創修 代表大谷さん(以下、大谷さん)

今年7月14日の朝5時半頃に工場の前の川を見ると、川沿いの田んぼの一段目まで水が上がってきていました。数分後には、二段目の田んぼまで水が上がって、みるみるうちに水位が上昇していきました。午前7時前には従業員に連絡して、危険なのでその日は出社しないように伝えたんです。それから、フォークリフトやトラックを安全な場所に移動して、工具を2階へ運ぶなどしましたが、大きな機械は動かせませんし、2階へ運ぶことができなかった工具の一部や部品などは、すべて水に浸かってしまいました。その後、午前9時40分頃には、工場の裏手から水が入り始めたので2階へ避難しました。今回、前の道路が水に浸かることはないだろうと思っていたのですが、水位が上がるのが早くてあっという間に浸水してしまいました。

たった2年のあいだに2回も浸水被害にあい、事業が深刻な打撃を受けてしまったことについて、率直なお気持ちを聞かせていただけますか。また、事業再開に向けて動き始めた現在の状況についてもお聞かせください。

 

―大谷さん

まさか2回も工場が浸水するなんて思ってもみなかったことで、なんでこんなに…というのが正直な気持ちです。一昨年の豪雨で浸水被害が出たとき、ここから他の地域へ移られた方がたくさんいましたが、人がいなくなってこの地域が枯れていくのがとても寂しいです。今回また浸水して、同じように人が出て行ってしまうと思うと、悲しいの一言です。うちの工場は騒音も出るし、地域の人たちに迷惑をかけているんですが、昔からの知り合いばかりでよくしてもらっています。できればここで事業を続けていきたいですが、移転の話も出ています。ただ、工場を建てるのにいくらかかるのか、機械も3トン4トンと大型なので、地盤もしっかりしていないといけません。機械から出る木のカスを集める集塵機や、国の構造基準を満たしたレンガ式の焼却炉、古い機械など、移転先に持っていくことができないものは新たに買わないといけません。となると、移転にいったいどれだけ費用がかかるのか。それによっては事業の再建が難しくなってしまいます。ここだったら、建物はまだ大丈夫。重たい機械を置けるように厚さ30〜50cmのコンクリートを打ってある。でも、せっかく新しい機械を入れても、ここでまた水に浸かってしまってはダメなので、その部門だけ浸水しない場所でできないか、そこにトラックで移動して加工だけするというカタチにできないか検討していますが、実際どうなのかまだ見当もつきません。廃業することも考えました。

ただ、今回NHKのニュースで報道されて、まったく知らない他の地域の方から応援の手紙をいただき、感謝の気持ちでいっぱいですし、今思い出しても涙が出ますが、そういったいろいろな人の応援の声で、再建を目指して頑張ろうという前向きな気持ちになりました。その反面、事業を続けられるか不安もあります。災害だけではなく、コロナの影響も大きいです。県外の仕事も多いので、コロナが収まって以前のように経済が活性化しないと、うちのような会社までなかなか仕事が回ってきません。

 

ほとんどが手作業の飛沫防止パネルを作り始める

川本町役場さんが、当社を貴重な製造業と言ってくださり、新しくできた女子寮の食堂の飛沫防止パネルを作ってもらえないかと声をかけてもらったんです。ぜひやらせてほしいとお答えしました。当初うちで加工できないものは外注に出していましたが、少しずつ機械も直ってきて加工もできるようになり、これくらいならうちでもできる、今できることをできるようなカタチで仕事が続けられたらなという思いから作らせてもらっています。

2度の水害によって廃業の瀬戸際に立たされた「有限会社創修」さんが、事業再開への第一歩となる「飛沫防止パネル」の製造を開始しました。「今できることを…」という大谷社長の事業再開への思いから、オーダー家具・別注家具のメーカーである同社が作る「飛沫防止パネル」を、島根県川本町の「応援金付き返礼品」として今回ご紹介しました。このインタビューを最後まで読んでいただいたことに感謝申し上げます。

 

220218【2度の被災から立ち上がる!/創修】 飛沫防止パネル

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32441/4964540

 

220219【応援金(2万円)付/2度の被災から立ち上がる!/創修】 飛沫防止パネル

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32441/4964541

 

220220【応援金(5万円)付/2度の被災から立ち上がる!/創修】 飛沫防止パネル

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32441/4964542

 

 

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