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Tele-log 新庄村

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田畑をうるおす魔法の水路~新庄村の自慢②

私が新庄に来て随分になる。いろいろ感心する所はあったが、その一つが水路。私が生まれ育ったのは県南の平野だ。山すそに貝塚があり大昔はここは浜辺だったろうといわれていた。
農村地帯で、夏はい草を作る人もいたが、米作が主であり、小さい頃は父が水車を踏んで水を汲み上げていた。少し大きくなると発動機が普及し始めて楽に水を汲み上げることができるようになった。私も大きくなり田んぼを手伝うこともなくなったので、それからどうなったかはよくわからない。

新庄に来て感心したのは水路が万遍に引かれて水を汲み上げる必要がないように見えることだ。山すその川から遠いところがどうなっているかわからないが、工夫されているようにみえる。田浪、毛無山登山口の川も水の取り入れ口が設けられている。男滝から女滝の途中にも取り入れ口があり川向こうの田んぼに水を引き込むようになっている。

我が家の周りの水路は、地名からカケ水路といわれ、カケ住宅の側の新庄川に取り入れ口を設けかなりの水量が流れ込んでいる。春、田の作業が始まる前に掃除をするが、出歩し、作業をしている人を見て、この水路を利用する人の多さに驚く。あんな所まで流れているのかと。多少の水取争いはあるのだろうが、それにしても、水をせいて(せき止めて)田に流し込めばよいなんてすごい。父が仕事の傍らどれだけの時間を割いて水を汲み上げていたかを考えると。

新庄にいて水のきれいさにも感動する。だが、私が来た頃を振り返ると、これ程ヨシが川の中になかった。冬には目立たないが、ヨシが川一面を覆っている。ヨシは冨栄養な場所を好むのかな?何がここまでヨシをはびこらせたのか。
新庄の水はきれいだ。実家の近く川を見ると水が死んでいるように思える 。当たり前と思うのではなく今の状態を守っていく。より良くしていく努力も必要だ。当たり前と思っていることが、他から見るとそうではないのだから。

かけ水路取り入れ口(水色の輪は水門のねじ)

堰をして水の流れを左の小さな水路に引き込んでいる。
先を見ると、二つの水路となり右側はずっと先の集落まで流れ、水は沢山の田に引き込まれていく。
左はカーブミラーの所で左に流れていき、少し先で二つに分かれ一つは新庄川に帰り、一つはずっと先まで田の間を流れていく。その間に田に引き込まれ田を潤していく。

 

ライター かこばぁば

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