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Tele-log 新庄村

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美味しい野菜の隠し味?新庄産堆肥とは

みなさんこんにちは。今年の冬は雪が少なく、少しさみしい冬でした。

さて、今日は私のとっておきを紹介したいと思います。それは私の職場である、新庄村アグリサポートセンターで製造している堆肥です。堆肥は普段の生活であまり関わることのないものだと思います。けれど、野菜作りには必ず必要です。少し難しい部分もありますが、読んでいただけたらうれしいです。

 

センター長の思い

このブログを書くと決めて、自分なりに少し堆肥のことを調べたりセンター長に話を聞いたりしました。そしたら、センター長の思いが熱い!!「僕がなぜ堆肥を作っているかと言うと、新庄村の野菜が少しでもいいものになって欲しいから。このことは、伝えてもらいたい。」すばらしい!!センター長のモットーは「新庄村は旭川の源流の一つで、水がきれい。もちろん空気もきれい。そして豊富な有機物を含んだ土壌は健康な農産物を育てる。」新庄村すばらしい!!もちろんセンター長の作った野菜はとっても美味しいです。

 

新庄産堆肥とは

新庄で製造している堆肥は乳牛和牛の糞をもとに、おがくず(木くず)などを混ぜ込み微生物(放線菌堆肥、バチルス菌、クロストリジウムなどなど、、、難しい!)が分解・発酵してパサパサの状態になったものです。手にとっても臭い匂いなどはありません。畑や田んぼにまいて土壌改善や土づくりに役立てます。新庄では野菜やお米を作っている方はほぼ、この堆肥を使ってくれています。とっても誇らしいです。

販売方法は、新庄村内であれば堆肥は電話1本で畑まで届けします。軽ダンプと2tダンプを揃えているので、希望に応じて配達します。堆肥配達は宅配ピザ並に素早いです!他にも、袋に入れて持って帰る方もおられます。お年寄りの方などには袋に入れてその袋を畑まで届けるスーパー優しい配達もたまにやっています。配達は村内限定ですが、村外からも堆肥を購入しに来られる方が多くいます。秋には収穫済みの田んぼに堆肥を散布する作業も行います。

堆肥を大きなホイールローダーを使って堆肥を動かします。

軽トラに堆肥をいっぱい積んで配達します!

山積みにしてあります。うっすら白く見えるのは菌がいる証です。

これが散布作業中です。だいたい10月~11月中に行います。

キャリアブリッジ(赤色の台)に2tダンプ(ミッション車)をバックで上がり、散布機に堆肥を移す、、、。なんとも難しそうな作業です。運転に自信がないと出来ない!!なので、私の仕事は休憩用のお茶配達係です。

 

新庄産堆肥の凄いところ

堆肥といったら臭そう、触ったら汚そうとかイメージにあると思います。現に私もそんなイメージ。ですが、新庄産堆肥は全く違います!無臭?くらい匂いはありません。堆肥舎(堆肥を作っている建物)の近くに民家もあるので、匂いをなるべく出さない様に気をつけています。私は堆肥舎の隣にある事務所で作業していますが、匂いは気にならないです。さすがに生糞が届いた時などは少し臭いぞ!と思うときはありますが。堆肥は手にとってもパサパサに乾燥しているので汚れるような感じではありません。手をパンパンとたたけば、きれいに手から落ちます。もちろん手に匂いが残ることはありません。

 

美味しい隠し味とは

新庄産堆肥にはたくさんの微生物が含まれています。この微生物こそが大切なのです。堆肥を土に混ぜ込む事で土がふかふかでやわらかくなります(畑の中に微生物が入り、有機物を分解する働きが土をふかふかにする仕組み)。ふかふかの土は植物も根がはりやすく、水や肥料などの栄養の吸収がよくなります。他にも病害虫の抑制などにも効果があります。堆肥は縁の下の力持ちタイプで、直接野菜などに栄養がバーン!どーん!と伝わるわけではないです。堆肥を使ったから野菜があまい!など分かりやすい効果はないですが、堆肥の中にはミネラル吸収を促す働きなどがあるので、美味しい野菜になります。

年に1度は堆肥の成分の分析、微生物の試験を行い管理しています。成分の数値などの話は難しくなるので、割愛させていただきます。数値がよくなれば、センター長がうれしくなって顔をにこりとさせます。

11月頃に、新庄村アグリサポートセンターの畑でホウレン草の収穫をしました。夏からセンター長が畑を耕し、草刈りや水の管理をして育てたもの。きれいで立派なホウレン草。井戸水で洗い、少し水を落としてから袋詰めする。時間がかかりとても大変な作業です。野菜もお米も堆肥や肥料を使えばいい野菜が出来ます。しかし一番の隠し味は作り手の方の愛情や情熱かもしれません。

 

ライター やんやん

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