いつか綺麗な雪玉を作りたい~新庄村の冬の過ごし方③
カテゴリー: 暮らし
新庄村に嫁いで11回目の冬を迎えています。
朝方、まだ暗いうちに家の前を通る除雪車の音を布団の中で聞いて今日も積もっているんだなと思います。そして、気合いを入れて布団から出ます。
ファンヒーターをつける前に部屋の気温を見て毎朝驚きます。雪道をスキーウエアで通学する小学生の子供達を玄関で見送ります。車の雪落としをして、保育園児の息子をゆっくり慎重に安全運転で保育園に送っていきます。
一晩で積もり過ぎた雪に心が折れそうになった朝も何度もあります。そして、家に残った4番目の子と私は、ほぼ一日を温かい部屋で過ごします。
この時期、新庄村は毎日のように雪やアラレ、冷たい雨で外には出られないので子供をどこで遊ばせてやるか考えてしまいます。私だけであれば、こんな寒い日は、ヒートテックに暖パンを履いて、ファンヒーターをガンガンにつけた部屋で、炬燵に入り、温かいコーヒーを飲んで過ごすでしょう。でも、子供はそうはいきません。
雪がやみ、少し晴れ間がのぞくと、親も子も完全防備して裏庭へ繰り出します。鹿児島出身の私にとって、これでもかと積もった雪は11年見続けても、まだ多少テンションが上がります。子供の頃、小さい雪が降り出したら、外に出て空を見上げて、どうかこの雪が積もりますようにと期待していたことを思い出します。
鹿児島では降り出した雪は地面に着くまでに空中で溶けることがほとんどで積もった雪を見られることは滅多にありませんでした。そんな雪遊びデビューの遅かった私は、携帯で画像を調べながら雪だるまや雪うさぎを作ったりして、写真を撮っては、ふる里の両親や妹、友達に送ることも一つの楽しみです。
雪玉をきれいに丸める難しさも新鮮です。漫画のように小さい雪玉をコロコロころがしてだんだん大きくなることはなく、丸めている途中で壊れたり、でこぼこの玉ができあがったりします。
聞いた話によるときれいな雪玉を作るコツは雪の状態にもよるそうです。いつか私もきれいな雪玉で素敵な雪だるまを作ってみたいです。
日曜日になると、夫が裏庭にかまくらを作ったり、ソリのコースを作ったりして、子供達は思い思いに雪の中で遊びます。時には大きい雪玉を投げ合い激しい雪合戦もします。
それから、子供達の体調管理には特に気を付けます。ノロウイルスやインフルエンザ等の感染症になると本当に大変です。何より病院通いも大変です。この冬は子供達がまだ大きな病気をしておらず、有難いことです。子供達が元気でいることは、この年齢の子供に出来る一番の親孝行だなと思います。
新庄村の長い長い冬はまだまだ続きます。裏庭でどんどん太る雪だるまと、電線に上手に止まっている雪を縁側から見ながら、今日も遠い春を待ちます。
ライター じゅん
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