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国内外各地で公演を行う石見の神楽-川本神楽団

私は埼玉県に生まれ埼玉県で育った。恥ずかしながら神楽というものは中国地方に来てから初めて知った。

最近、石見神楽が日本遺産になったということで、今回は川本神楽団についてピックアップしようと思う。

本記事の取材に協力してくださったのは、川本神楽団の団員中島拓也さん(30代男性)だ。

彼はお母さんのお腹の中にいた頃から太鼓や笛の音色を感じながら育った生粋の神楽っ子の一人だ。

 

 

遙か昔に遡り、慶応元年当時石川弓ヶ峰八幡宮の氏子により「木路原神楽団」を結成し一時期は後継者不足により途絶えたが昭和23年に復活を遂げた。

昭和53年に団員募集範囲を広げるため「川本神楽団」に改名し再出発。

平成13年から現在の新舞に取り組み始めた歴史がある。

現在は大人26人+子ども神楽団18人で構成されており、活気のある神楽団だ。

神楽は奏楽(太鼓や笛)と舞いのバランスが大切だそうだ。

しかしこの2つを絶妙な調和を保ちながら演じるにはかなりの練習と技術を要する。

毎週3日は夜9時から11時までみっちり稽古をしている。

夢中になって深夜1時をすぎることもざらにあるとか。

さらに、手縫いで総刺繍を施した衣装は20キロから30キロになることもあり、訓練なくしては演じることはできない。

ちなみに、舞手1人の衣装一式は数百万円にもなる。

伝統芸能の衣装や小物は特注で一つ一つ高価なものになってくるのだ。

会場内の緊張感と高揚感からくるシンとした空気の中、笛から奏楽が始まる。

次第に奏楽と舞が盛り上がってくると、観客席からしきりに「ええぞー!!」と言う声と大きな拍手がこだまする。

「会場と一体になって、観客の興奮を直に感じる瞬間は感動もひとしお。観客に楽しんで頂けることが1番のご褒美だ。」と中島さんは語る。

感動したら素直に行動に移して拍手や声援を伝えられる所も神楽の魅力の一つなのだ。

また、御花はタイミングを見計らって神楽団に直接、手渡しするのがおすすめ。

のし袋や現金のパターンなど様々あるがそれらは高額な衣装などの維持管理に充てられる欠かせない大切な活動源となる。

 

 

日本遺産の伝統を担う石見神楽。

「かわもとで育った子どもは、自然と神楽が生活の一部に入ってくる。

その子どもが神楽に情熱を注ぎ次代を担う日本遺産の継承者となっていく。

少しでも伝統を守る力になれていれば幸いです。」と中島さんは語った。

世界的にみても日本の伝統遺産の歴史は注目されている。

今後も引き続き、特色をもった神楽団をそれぞれ紹介していこうと思う

2019年9月29日(日)に悠邑ふるさと会館にて開催、

第16回川本町神楽共演大会では数多くの神楽団の舞台が一気に観覧できる。

チケット制なのでお早めに!

 

ライター:Iターン小林

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