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新庄村の春子の芳香に萌える~新庄村の食(春)⑤

新庄村が一年で一番賑わう「がいせん桜まつり」の時期、
毎年可愛らしい顔をのぞかせてくれるのが「春子」ちゃん。

ちょうど4月中旬と、
11月頃の気温が気持ちいいみたいで、
1年に2度、新庄村自慢のぷりぷりの肉厚の原木椎茸が
これでもかというくらいツクツクと大発生します。

シイタケ業界では春に出てくるものを「春子」
秋に採れるものを「秋子」と呼んでいます。
他にも藤子、寒子、雨子、日和子という名前があるんですよ。

さて、我が家で育てている春子ちゃん。
名前に似合わず、この子が意外と力強いんですよ。

 

ゴツゴツとしたクヌギ(ホダ木)の皮をメリメリッと破って
肌色の小さな丸い頭を出したかと思ったら
2週間くらいかけて、今度は「どんこ」に大変身していきます。

これはもう生産者の特権ですけど、
ここだけの話、収穫しながら
初々しい小さなやつを生でかじりつくのが趣味です。

エキスがギュッと詰まったような、強い独特の香りがたまりません。

私的には、トリュフにも引けを取らない芳香だと思っているので、
この時期に我が家を訪れる人には、
まず食べてもらうことにしています。

そしてびっくりされるのが、原木椎茸の食感。

 

椎茸の最上の褒め言葉は「アワビのよう」と聞いたことがありますが、
まさに陸のアワビのごとくの弾力性。

そこにトリュフを彷彿させる香りときたら…。
想像がつくでしょうか?

以前、義父が新見のA級グルメ「松茸」を手土産に
我が家に泊まりに来た時のこと、
囲炉裏を囲んで、
1本6000円する松茸を炭火でジンワリ焼いて、
新見の美味しいお酒「三光」の生絞りで一杯やりました。

実は神々しい松茸のすぐ隣で、
我が家の原木椎茸も一緒に炙って塩をパラパラっと。

さすがにお義父さんの前では言えませんでしたけど、

「うちの椎茸のほうが美味しいじゃん!」

松茸と比べると、お値段もリーズナブルですし、
椎茸には栄養価値がたくさんあって
うまみ成分のグアニル酸の含有量がダントツです。

乾燥させることで、
椎茸に含まれる酵素の働きで旨味が増すのも特徴です。

それから「エリタデニン」という成分もひそかに注目されています。

キノコの中ではマッシュルームと椎茸にしかないそうで、
血中のコレステロール値を下げる働きがあり、
動脈硬化の予防が期待されます。

あと有名なのは、エルゴステロールという成分です。

天日に干すとビタミンDに変わるので、
カルシウムを含む食品と一緒に摂ることで骨粗しょう症予防に効果的だとか。

秋しかとれない松茸と違って、春もシーズンなのがうれしい!
1年に2度美味しい、椎茸。

茸ファンのあなたの舌鼓を鳴らしてくれます。

そんな、優等生「春子」ちゃんに異変が起こっています!

今年は氷点下10度以下の寒い日が何日も続いたんですが
雪の中でなぜかずっと顔をのぞかせっぱなしだったのです。

そして3月になって最近ようやく、
本来の「春子」が顔を出してきています。

それでもいつもよりは、ずいぶん早めのお出ましで、
びっくりしているのですが…。

(異常発生した偽春子と春子の区別がしにくくなる前に、
数日前、思い切ってまだ小さな偽春子を処分しました。)

 

春子もあなたに会うのが待ち遠しいようで、フライング気味!?

新庄村のリニューアルされた道の駅に
もし「春子」ちゃんが大人しくちょこんといたら、買いですよ!

 

ライター たかきーと

 

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