隠岐の島のローカルフードと言えば~真っ黒な「ばくだんおにぎり」
カテゴリー: 食
「お母さんの味」と言えば、何を思い浮かべますか?
隠岐の島に暮らす人が思い浮かべるもののひとつが、岩海苔おにぎり。「ばくだんおにぎり」と呼ばれ、親しまれています。まさに、小さいころから食べ慣れた味です。
隠岐の島の岩海苔は、瓶に入った佃煮のような岩海苔ではなく、薄い板状になっています。さっと炙った岩海苔にお醤油を塗って、丸く握ったおにぎりを包む。真っ黒いその姿は、まさに「爆弾」のよう。一般的なおにぎりと同じで、梅や鮭など具を入れることもありますが、意外と何も入っていない、岩海苔で包んだだけのシンプルなおにぎりが人気です。その理由は、きっと忙しいお母さんがパパッと作ってくれる日常的な食べ物であるということが一つ。もう一つは、岩海苔の香りと美味しさがダイレクトに感じられるからではないでしょうか。
岩海苔は、隠岐の島の人には「冷蔵庫を開けるといつもある」という当たり前の存在です。岩海苔の収穫の時期は寒い冬のわずかな期間ですが、昔から海の近くに住んでいる人たちが、荒れる海のご機嫌を採りながら収穫し、1年分の岩海苔を作っていました。それをお歳暮に送ったり、ご近所に配ったりするという、島の生活に密着したものだったんですね。
岩海苔の豊かな風味とおしょうゆがおにぎりに染み込んだ「ばくだんおにぎり」。話をしているだけで、なんだか食べたくなってきてしまう・・・そんな、地元の人に愛される「ばくだんおにぎり」。ぜひ一度食べてみてくださいね。
タグ: test
- この記事のトラックバックURL:
- https://www.tele-log.net/oki/2017/02/post-8/trackback/