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Tele-log 新庄村

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豊作を神様に感謝!末永く続いてほしい、村の祭り!

毎年10月の第一日曜日は、新庄村の秋祭りです。
秋祭りは、五穀豊穣を感謝するお祭りです。上若、下若、鬼若の3台のだんじり、新庄神社、御鴨神社、大歳神社の3社の神輿、獅子舞などが村中を練り歩き、14時半頃に新庄神社に集結します。すすきが揺れる道をだんじりや神輿などが通る風景はとても趣があります。
今年は、宵祭りが10月5日(土)、本祭りが10月6日(日)でした。

準備の段階から楽しいのがお祭り
秋祭りの時期になると、子供達は「やーれ、やーれ、やっとこせ~。」とだんじりの掛け声を始め、「私は上若に乗る!」「ぼくは下若!」「鬼若は強いんで~」などと言って、お祭り気分を盛り上げます。お祭りが待ちきれないのは、子供だけではありません。村の若者、お父さん、おじさん達は、だんじりの準備にとりかかると何やら楽しそうです。仕事が終わると、作業場へ行き、お酒を飲みながら、毎晩だんじり作りです。お祭りが近づくと、そわそわワクワクする男性陣達、まるで少年です。

女の人は、家で祭りの鯖寿司などのご馳走を作ったりすると思うのですが、我が家は、子供達と夫がだんじりに乗り、そこでご馳走を食べてきてくれるので、私は、特に何もしません。今年は、ご近所さんにいただいた鯖寿司を、おばあちゃんと家に残った保育園児の息子と私の三人でありがたくいただきました。
私がおこなった準備と言えば、祭り提灯を家の前に出したことくらいです。葉が黄色く色づき始めた桜どおりの家々に、つるされた提灯が並び、素敵な光景です。そして、遠くから太鼓や笛の音が聞こえてくると、子供のようにわくわくする気持ち、少し分かるかもしれません。

我が家は上若だんじりへ
3台のだんじりでそれぞれ集合時間や集合場所等はバラバラです。うちの子供たちは上若に参加しており、上若は毎年、宵祭り、本祭りとも午後からだんじりに乗ります。子供達を集合場所に送り届けたら、私はだんじりに乗らない保育園児を連れて、いったん家に帰ります。
上若だんじりに乗るのは小学生以下の子供達。中学生は、だんじりを曳いたり、だんじりの後ろから付いて歩き、村民からの寄付を集めたりする係です。今年の上若は、子供の数が増えて、だんじりの中もパンパン。小学校高学年も、だんじりを曳いたり、太鼓を叩かせてもらう練習等をしたそうです。
子どもの頃からだんじりに関わることで、地域の連帯感を高め、こうやって伝統が受け継がれていくのだなぁと思います。

だんじりが村中を練り歩く
秋祭りは、神輿が3社の神社から神様を乗せて、各家々をまわります。だんじりは、その「賑やかし」とのこと。神輿はすべての家をまわらないので、だんじりは神輿のかわりにすべての家をまわって、お札を配ったりします。今年は、小雨が降るあいにくの天気だったため、残念ながら神輿は出ませんでした。
家で待っていると、笛や鐘、太鼓の音に続いて威勢の良い声が聞こえ始め、外に出てみると、上若の赤いだんじりが町の上の方から勢いよく現れ、一気に駆けてきて、玄関ギリギリまで突っ込みます。

続いて、紫色の鬼若だんじりが現れ、緑色の下若だんじりは町の下の方から上がってきます。だんじりをスムーズに動かすために、皆が一丸となる姿も、秋祭りの見どころの一つです。

だんじり3台には、それぞれお祝儀を用意しておき、集めに来た子供に渡します。

だんじりがお宮へ集結
だんじりが3台とも家を通り過ぎると、家で待つ子供やお母さんたちは、14時半頃を目指して新庄神社へ参ります。
お宮で待っていると、だんじり3台が続々と集まってきます。だんじりから降りた子供達がまずはお宮へ入ります。上若の子供たちは、今年はキツネのお面をかぶって登場。キツネの行列、可愛かったです!

次にだんじりがお宮へ。まずは神様に一礼。それから、太鼓や笛の音に合わせて、だんじりが神様の前を行ったり来たり。動きは徐々に勢いを増し暴れまわり、やがて穏やかになり、所定の場所へ。すると、次のだんじりが宮入り。これを3台のだんじりが順番に行います。

それから、上若、下若、鬼若、それぞれのだんじりの上から、お餅やお菓子やカップラーメンなどが撒かれます。子供達は、袋を用意して準備万端です。今年もたくさんいただきました!

その後、だんじりは、お宮を出て、まだまだ夕方まで村中を練り歩き、賑やかな音は暗くなるまで続きます。

だんじりの魅力
神輿やだんじりを担いだり、曳いたりすることは、神様と人との間はもちろんのこと、人と人との関係を結びつける働きもあり、これがお祭りが盛んにおこなわれる理由ではないかと聞いたことがあります。
ほんの数年前まで、新庄村の秋祭りは、曜日に関係なく10月9日と決まっており、その日は仕事を休み、ごちそうを食べ、大人も子供も祭りを存分に楽しんでいたそうです。
私が生まれ育った地域ではだんじり祭りがなく、ここに嫁ぐまで、このようなお祭りに馴染みがなかったのですが、村民が一つの目的で集まり、地域間の交流ができるだんじり祭りは村の大切な文化だなぁと思います。様々な娯楽があふれている現在でも、秋祭りに熱心に参加する大人や子供がたくさんいることが本当に素敵なことだと感じており、末永く続いていくことを願っています。

 

ライター 0521

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