毛利元就の書状 ~石見小笠原氏の歴史を辿る~
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みなさま、こんにちは。
先日(2020年2月2日)、川本町の悠邑ふるさと会館で〈第33回音楽文化芸能祭・文化作品展〉が開催されました。
文化作品展では、様々な作品が展示されました。
絵画、水墨画、写真、布細工、竹細工、編み物、羊毛フェルト、工作品、グループ展示など、作品の種類は多岐にわたりユニークな品揃えの文化展でした。
その際に特別に公開された、川本町が誇る石見小笠原氏のお宝、【毛利元就の書状】についてご紹介致します。
毛利元就は、戦国時代に一帯を治めていた小笠原氏と対立し、
永禄元年(1558年)の温湯落城に際し、小笠原氏が信仰する武明八幡宮からご神体を取り上げていました。
この書状には、小笠原氏の降伏を受けて、ご神体を返すとの内容がつづられています。
更に、三原湯浅氏の社職も従来通り承認したことがこの文書によって明らかになりました。
※こちらの毛利元就の書状は武明八幡宮(川本町三原)の所蔵です。
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此条態可申候処飛脚到来
候之間令申候河本与り御八幡御神
躰可有御帰之由尤目出候然間従
前〻祝子いたき申候て早〻御帰
可為肝要候於祝子も不可有異
儀之由被申届頓御調可為肝要候
恐〻謹言
十月十九日 毛利元就(花押)
刑部太輔殿
貴報
[解説]
「この件についてご返事すべきところですが、飛脚が到着しましたのでお答えします。河本郷より八幡神のご神体がお戻りになったそうで実に喜ばしいことです。
それで以前から神職を擁して早々にお戻りになることが重要です。神職の者どもにおいても異議なしとのこと、お聞き届けになり、すぐにでも調整することが大事です。謹んで申し上げました。」
川本町にある武明八幡宮が所蔵しているこちらの古文書は、2018年に全国放送のテレビ番組で出演を致しました。
そのテレビ番組は骨董品や珍しいお宝を鑑定する番組で、なんと【古文書 毛利元就の書状】は鑑定額が800万円と値付けされ、当時、川本町内外のビックニュースとなっていたそうです。
普段は一般公開されておりませんが、また、展示会などで特別公開がされる際には、ぜひご覧頂きたいお宝です。
―Iターン小林―
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